モンビジュSEIKODO（香川県・高松市・田町商店街）

今回私たちが紹介するお店は、田町商店街にある「モンビジュSEIKODO」さんです！創業以来、流行に敏感な時計やメガネ、宝石などを扱いながらこの街の変化も見続けてきたこのお店。扱っている商品や街のことを店主の平木さんからいっぱいお話を伺ってきました。

モンビジュSEIKODOでは、扱っている商品にもこだわりがあるそうで、どのような商品があるのか説明してくださいました。中にはすごく珍しいものも！

右の写真は、HALCYON DAYS（ハルシオンデイズ）というブランドで、マッチ箱くらいの大きさのイギリスの伝統工芸品です。英国王室が国賓として使用したことで有名なこのブランド、実は日本の取り扱いは東京・銀座にある宝石店とモンビジュSEIKODOさんの2店舗だけなんだそうです！しかも、BEATLES、くまのプーさんのデザインのものは限定品なので、日本でここだけにしかないそうです！

ジュエリーブランドでは、マリリン・モンローが映画で着用したことで話題となったBARODA（バローダ）や、高松ではモンビジュSEIKODOのみの取り扱いであるCHARRIOL（シャリオール）などを教えていただきました。BARODAのネックレスはマリリン・モンローが着用してから今に至るまでほとんどデザインは変わっていないそうです。世界中で多くの人に愛されるブランドだということが分かりますよね(^o^)

モンビジュSEIKODOさんは、10年ほど前からインターネットでの販売も始められたそうですが、「見えない」お客さんにも納得していただけるよう様々な気配りをしています。

ひとつは、サングラスなどの形の調整です。海外ブランドの多いサングラスは、初めはほりの深い外国の人仕様なので、顔の骨格が違う日本人にはなじみにくいものがほとんどですが、その形を微調整して日本人仕様にするという一手間を加えてからお客さんのもとへ届けるそうです。このおかげでお客さんからの返品もなく、満足して使ってもらえるそうです。しかもこの微調整は、経験でどれくらい変えるかが分かるのでとてもびっくりでした！

もうひとつは、ネットではどうしても分かりにくい商品の大きさに関する気配りです。商品のとなりに指輪など大きさの分かりやすいものを置いた写真を掲載することでイメージがわきやすくしています。意外と単品で撮影したものを載せがちですが、こうした気配りをすることでホームページを見ているお客さんがまるでお店を訪れて商品を選んでいるかのような気分にさせてくれます。

創業以来ずっと田町商店街でお店を続けてきたモンビジュSEIKODOですが、その間に後継者不足や客層の高齢化などを理由に閉店されるお店を多く見てきたそうです。昔からの常連さんも年齢を重ねていきますし、今ではインターネットなど家にいながら買い物ができるようになっています。そういった変化に老舗はついていけず店をたたむ方が多いそうです。モンビジュSEIKODOでは、そういった変化に合わせてネット販売を行ったり扱うブランドも他店にはないものにしたりして、モンビジュSEIKODOらしさを出しています。

しかし、どのブランドもシンプルなデザインが長く愛されていて、ファッションの原点はここにあるのだという、長年様々な商品を見てこられたからこそ分かる、深いお言葉をいただきました。

また、田町商店街はモンビジュSEIKODOのような宝飾店もありますが、日用品を扱うお店が多いことが特徴です。毎日必要なものばかりなので、おしゃれなファッション街とは異なり長い間利用してもらえます。そのため、現在田町商店街にあるお店の半数以上が60年以上続いているんだそうです。そうした「先を見た商売」を行うお店の多い、田町商店街にぶらりと来てみてはいかがでしょうか？何か見つかるかもしれませんね。