かみをり（香川県・高松市・田町商店街）

今回私たちが紹介するのは、田町商店街にある「かみをり」さんです！
お店を始められて1年半と比較的新しいお店ですが、いろんなことを行っているお店です。何をしているのでしょうか？店主さんである飯田さんにお話を聞いてきました。

「かみをり」さんは紙や印刷に関係することを行っていて、ポストカードなどの店頭販売からお店のショップカードや個人の名刺の作成、活版印刷まで、その内容は幅広いのがこのお店の特徴です。元々切手などの印刷物が好きで20年ほど印刷業という業界でお仕事をされており、その経験や知識を活かして独立しお店を始められたそうです。ショップカードひとつにしても、お客さんはまずどこに相談すればいいか分からなかったり、インターネットで気軽に作成できるテンプレートが気に入らなかったり、予算的に安く作りたかったり・・・。そういった様々な要望やニーズに対してベストなものを提案・プランニングしているそうです。なので、基本的にご依頼には「ＮＯ」とは言わず、できる限りお客さんの希望に合わせているそうです。

みなさんは「リッチブラック」という言葉をご存知ですか？すごく高価な黒い何かなのかな？と思うかもしれませんが、実は紙に印刷する際に使用される黒の表現方法の一種です。このリッチブラックは普段何気なく使われていますがすごい表現方法なのです！

通常、印刷では2種類の色の異なるインクが重なるとその重なったところは色が変わるそうです。例えるなら、赤と青の2種類のマジックで重ねて書いたとき重なったところの色が紫っぽくなるのと同じです。印刷だとパソコンの画面ではきれいな黒色であっても実物はきれいでなくなることも多々あるそうです。でも、きれいに黒色を出したい！という時に使うのが、リッチブラックです。これだと、下のインクに影響されずにきれいな黒色を出すことができます。このような印刷に関する細かいところにも気をかけているのは、知識と経験があるから飯田さんだからこそできることですよね。

ほかにも個人でされているお店のオーナーさんに最近すすめているのが「はんこ」。オリジナルの紙袋や値札をオーダーして作るのはとてもコストがかかりますが、はんこだとひとつ作ればいろんなものに押すことができ費用も抑えることができます。お客さんの目線になって一緒に考えてくれているのが分かります。

店頭に並ぶ商品もポストカードやレターセット、えんぴつなど紙にまつわるものでそろえており、飯田さんいちおしのものばかりで他のお店では扱っていないようなものがそろっています。

このお店に訪れるお客さんは県内でお店をされているオーナーさんやアーケードを歩いていた観光客、近くのホテルで宿泊されていた茶道の先生、県内のお寺のお坊さんなど、いろんな方が来られるそうです。でも大きな看板を出しているわけでもなければ、大々的に広告しているわけでもありません。不思議にも自然と見えない何かに吸い寄せられるように、お客さんが来てくださるそうです。それは飯田さんの雰囲気、お店の雰囲気のよさからなのかもしれません。そんな飯田さんはこれからも今までの経験を活かしてお店をしながら、新しいことにもどんどん挑戦していくそうです。ただ、その中にもやはり「紙」にかかわることという軸がありそれは今後も変わらないそうです。かみをりのこれからが楽しみですね。ぜひふらっと立ち寄ってみてください＾＾